「愛なんてないと嘯くイカれた奴らから私を救って♪」そうはな唄うオレ自身がその愛なんてないと嘯くオブ・ジ・ワンのイカれた奴なのだけれども、ターバンみたいにして頭にタオルを巻いているオレをジロジロ見ている客がいる@HALLでトイレに這入り、洗面所の前で頭部を振り、タオルを解いた、オレが突っ立っているその場所は入口のドア附近なのだけれども、そんなオレに、正体不明のイ・ヤ・ガ・ラ・セ。引き戸ではなく(そんなトイレなんてねぇか?)、トイレ内側に向かってドアが開く中開きっつぅの?つまり、外側のドアノブ上部に「押」マークが在るそのドアーを外側から、洗面所前に突っ立っているオレに対してぎゅう!と押しつけてキヤガルクソジジイが傍らの窓硝子に映ったテメヱに会釈、そして、偶々いつもと違う洋服を着ていたオレに対して、「あんた、それ盗んで来たんだろ?」と、喰って掛かられた。何故か、このジジイは、オレがいつもは別の洋服を着てい、今日はいつもとは違う洋服を着ていることを知っているらしい。それすらも、何か、癪だった。「はァ?ふざけんなよジジィ!だったら確かめてみろや?ここにこの商品があったか?調べてやろうか?」そんで、「減らず口叩き曝しやがるのは、この口かァ!?」ってんで、百憎悪あって、一愛嬌なし!の世界中から軽蔑されるべき家鴨口を、オレがそいつの上唇と下唇とを引っ摘まんで引っ張り強制的に作らせ、そして、オレは、そのまんま軽く小突くように押して、撥ね飛ばした。(…ってか、オレもジジイ相手に横暴だなァ…)そんで、トイレの外にいた警備員みたいなおっさんに、「何か、こいつに因縁つけられたんスけどォ?」なんつって、あくまでも被疑者ヅラせずに、被害者ヅラをするオイラ。そんで、なんだかんだあーだこーだどーのこーの三者間でやりとりがありつつ、「…ええ、事実です!でも、ぶん殴ったんなら、このジイさんの身体に痣がある筈ですよねぇ?」ってんで、クソジジイオラァーーーーーーーー!!!!!!!!ってなもんで、カッターシャツみたいなんをずるぅ!っとひっぺがして、白日の元に曝されたジジイの貧相なBODYなのだけれども、そうしたらばジジイ、女子供みてぇに、「きいゃァァァァーーーーー!!!!」って、乳首附近を隠すようにして、自らの体躯を自らの両腕で抱え込んだ。そっからそのまんま、その、高揚した勢いテンションのまんまでジジイが、「うううううわァァァーーーー!!!」ってな絶叫しながら速攻特攻したのはステージングルームで、オレもジジイ追い駆けて突入、ジジイは半裸で登場すると、いきなしステージ上に物凄い勢いで駆け上がり、そのステージ上に駆け上がる過程に於いて華麗に穿き物を脱ぎ捨て脱衣したものを翻していたのだけれども、既に勃起したまんまの下半身剥き出しにしてい、そしてそれら一連の動作は余りに美しく、神々しくもあり、崖から飛び立つ(堕)天使のようであった。ヘッドライナー?っつぅの?メインイベント。如何にも普通って感じの格好したあんちゃんが、普通のロックやりよる。連れと二人で、「でも、これ、いいか?wwwww」「良くねぇ!wwwww」なんて二人、爆笑していると、知らんおっさんから、「ま、スク水見れて1800円なら、インジャネェーノ?wwwww」なんて、割り込まれて、オレも心内で、「ま、いっか!」ってトイレに行く直前にそんなやりとりがありつつ思っていた、このスクール水着ダンサーズ侍らせたバンド演奏付きのディナーショウ。異変を察知し、「助けて下さい!助けて下さい!誰か、ねぇ、ねぇ、お願いーーーーー!!!!!!」ってそれバッカ言ってる勘違いのブス女を完全無視、華麗にスルーしたジジイ。そして、感情教育流布する現代社会で、「Give Your Loveeeeeee!!!!!!!!!」って叫びたくなるような。非凡なスタイルで世界を席巻。類稀なるバランスで形成されたボディライン。思わず思い出したくなるガール。お前の人格にキョーミはない!その美しい    にだけ精神を集中させてくれ!そう言いたくなるような、舞台上に於ける最も    な女が「やっちょ!」ッつうのを気にもせずそのスク水ダンサーに無理矢理に抱きつき、剥き出しになった下半身を押しつけて、腰をカクカクやり始めた。正にインスタントファック!正に変態の変態による変態の為のマイクジャック!(でも、ヴァイオレンスは良くないと思います!!!!!!!!)ライク・ア・全裸のお見合い。女は抱っこちゃん人形のようにジジィを小脇に抱えながら、振り解くようにしてそのまんまの格好で舞台上を一心不乱に駆けずり廻り、「きゃァーーー!!!」と媚声を上げながら走り廻った。会場で心が一つになり、渾然一体となったオレらはその非日常的な光景を、固唾呑み込み眼を輝かせて見上げ、嬌声を全身全霊で浴び、オレは、あのジジイと揉めた記憶なんて、とっくの十に忘却の彼方に追いやり、「しめた!やってくれだぜ?コンチクショー!粋に鯔背なヤクザヤローが、腐った世の中を俯瞰していやがる!こうなったら、もう、最早、こちらとしては為す術ナッシング!朽ち果てるまで生き永らえるしか道はねぇーーーーーー!!!!!!!」 そして、ジジイは赤らんだ顔だけをこちら客席側に向けて、「おみゃァら、こーゆーの本当は大好きなんだろ!!!????」と、雄叫び、観客らはジジイを熱狂的に歓迎した。盛り下がっていた観客席は、未だ嘗てない程の最高潮に達したのである。「その、錯乱し、取乱し、混乱し、狂乱し、自我を忘れて、自身を見失い、厭な記憶だけを甦らせ、精神の迷い子に成り果てた姿に、我々は共鳴するのです!そして、魂は、レオスカラックスのようにカオス状態。そんなあられもない、艶姿、媚態スタイルが、私たちは如何しようもなくにべもなく大好きなのです!」そんな男の願望その総てを熟知し体現していたジジイは更に悪アガキを加速させ、稀代の悪フザケでツケアガリ、「おみゃァらァァァァ!!!!!愛してるぞーーーー!!!」神の如く包容力でそう絶叫した。我々は、万全の態勢を以って、それを迎え受け入れた。

既に無法地帯と化したこの会場はしかし、一方、何処から現実が始まり、何処までで想像が終わるのか?後になってみると、自分でも屡々見分けがつかなくなる。断続的に、夢想と現実の混濁する強力極まる振動が生活のありとあらゆる瞬間に存在し始めたオレは、神には興味ないが、神に関する集団ヒステリー(フロイトの言う方)については、興味があった。それから、女から飛び降り、更にステージから飛び降りて、テーブルのシマを、ライク・ア・ジジイの花道、ぴょんぴょんと飛び乗り越えては華麗に伝い歩きしていたのだけれども、高校生男二人と女一人の三人組グループのメシをブチマケてしまい、慌てまくるジジィ。会場に一瞬、戦慄が走った。また、ブチマケてしまったメシの捕食者は、イケメンであった。そんなに怒っている様子は、ない。スウェットに少し汚れがあったのだけれど、ナプキンで拭き拭き、ジジイ;「大丈夫ですか?」イケメン;「大丈夫すよ。それよりも、最高すね!おじいさん!」。そして、固い握手が交わされた。この時、会場は、本当の意味でのひとつになったのである。その後のやりとりについては記憶が朧気で、判然としないのだっけれども、「大変だったっすね。」なんつって、運営側スタッフらしきと、腰ぐらいの高さのあるショウウィンドウ越しに談笑していたオレの足元にはジジイの亡骸?体長は全長50センチメートルくらいになった、またそして、ミイラ化したジジイが転がっていて、しかも、バラバラ屍体みたいに切断されていて、オレはそれらを持ち上げて、@ショウウィンドウの上、頸部で頭部と胴体部をぐりぐりしながら接続を試みつつ、店員のおっさんに対し、「あの、これ如何するんスカ?」つったら、「半年後くらいに復活すると思うんで、有機再生しときます!」。そして因みに、いち早く異変に気づき、「助けて下さい!助けて下さい!誰か、ねぇ、ねぇ、お願いーーーーー!!!!!!」ってそれバッカ言ってた、勘違いのブス女、ジジイに完全に無視され、華麗にスルーされたスク水のブスは、あれ? ウソ? 近くで見るとこんなに可愛い! マジで、バカ可愛いわ。 キュン死に(死語)するぞ? バカヤロー!ってな、感じでZOKKON LOVE , メンタリティ、仕草言動、つまり、キャラクター造形に対して非常に好感が持て、親しみ易い容姿、癖毛を生かしたイカしたナチュラルヘアー、ファッションセンス、声色も可愛い過ぎて、実はマジで完璧だったのであり、今、隣にいるオレの嫁である。

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