タモリの公開授業を受けているのだけれども、所謂、森田一義アワーを全身全霊で体感しているアワセレヴス。保育社;発行のカラーブックスシリーズ表紙をタモリに差し替え、哲学科出身であるのにもかかわらずタモリが精神分析の講義を無理矢理 開講し、教鞭を取ったと云う体裁のパロディを露悪的ではなく特にこれと言った意味なく過去に制作したことがある俺は、夢の中で図らずもその内容を完全に再現したがそのよろこびなど微塵も感じず、タモリが我々受講者から眼を離したふとした瞬間に中抜けエスケープを試みる。しかし、格好つけて飛び出したものの大事な(物の)忘れ物をして、ぶざまな生きざま確定、そのざまたるやかなり深刻…。急いで戻ろうと、デパートメントの中層階に位置する我がハイスクール(普通科)へ向かって、フロア内をうろつき童子の道すがら途中、偶ッ々、居合わせたB.I.G.3のもうひとり、ビートたけしと鉢合わせ、待ち合わせした訳ではないのだけれとも、あたかも申し合わせたかのように何の違和感もなく視線を突き合わせそして意気投合、歓談しながらふたり歩き出すウォークアラウンドなのだけれとも、何故か、たけしは俺の部屋に飾って在った鳥肌実時局演説会のポスター、それを丸めたものを傍らに持っていて、そして、鳥肌のことをブルーハーツだとずうっと勘違いしなら話を進めていた。ちょうど、今日、市民文化センターに鳥肌が来ているらしくそのことについて話しながら、デパートの階段室に於ける中二階みたいな場所に差し掛かると、たけしが吹き抜け空間に吸い込まれるようにして落っこちそうになるのだけれどもなんとか堪え、無事、生還。俺は安堵に胸を撫で下ろしつつさんまが現れる気配は一向にないまま、たけしとは別れる。奇面組のいないハイスクールがあるフロア、通路に設置された特設会場のような売り場でハンガーラックに吊るされ碁盤の目のように陳列された婦人服と婦人服の狭間を縫うようにして歩き、そんなに狭いところを通れるの?と、買い物客のばばあどもから心配とかされながら、ドンキにあるような宝石売り場のカウンターで、俺のC.O.A.C.H.製バッグを、銀行のキャッシュカードで身分を担保して受け取る。レファレンスカウンターみたいな感じ。そして、同じく授業を抜け出してサボッていた友達と暫しのご歓談を楽しみ、地上階に舞い降りると出入口、映画館に於ける、建物自体ではなく、映写室でもなく、試写室でもなく、上映するルームのように、革張りで重厚、且つ、壮麗な扉が幾重にも重なってありそれラーズを連鎖的に押し開き、外界に這い出ると、そこは雪国ではなく周囲は都会的な雰囲気アスファルトジャングルでありながらも、アスファルトそのものその姿は見当たらず、道路は舗装されてない砂利道で、本来ならば物理的に不可能な筈なのだけれども、スケボーに乗った若者ら縦横無尽にあたりを我が物顔で疾走し駆け廻っている。その中のひとりが俺の近く(後ろ)で急に立ち止まり、最初、誰か別の女の連れかなんかと会話しているのか?そう思ったのだけれども目をやると視線の矛先、道理敵わずチワワみたいなちいこい狗っころと会話していて、自分の科白パートは少し低めに設定し(しかし、猫なぜ声)、チワワの会話パートは声色を明らか変えて吹き替えひとり総“天然”色キネマトスコープ、「…今度、ペットショップでいい男を見つけようかな~?」「ダメ!ダメ!ダメ!ダメでちゅよー?**ちゃんの旦那しゃんはボクが見ちゅけますよー!」と、妙に達者でなんだか面白い。まるで、ネットのMOF映像を垂れ流しテキトー吹き替えをアテレコしているゴミクズ以下必要経費削減に特化した、現実の俺からも夢中の俺からもどちらからも望まれないテレビ番組のようだった。その後、その夢中夢から眼醒め、もう、誰とも買い物したりすることがないそんな友達がいない状況に絶望自らが選んだ道だから悔いは残らないもののそれでも嘆きは隠せない、しかし、俺には家族がいる!母親がまだいるじゃないか!と、寝たきりの母親が寝ている部屋に駆け込むと、ごはんまだ~?と、何度か空腹感に見舞われたが峠を越えてなんたか持ちこたえたことを報告される。そして、それも、夢だった。その後、真の覚醒。

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